こんにちは。ザ・ゲートホテル両国のスタッフです。
ザ・ゲートホテル両国は、水辺とまちを繋ぐ「リバーサイドホテル」として、水辺の環境をお客様に最大限楽しんでいただけるよう、水上バスやクルーズ船と連携したアクティビティや、両国リバーテラス(ホテル目の前の大階段)・隅田川テラス(隅田川両岸沿いの整備された道)での過ごし方などを、ご提案させていただいております。
その中の1つとして、ザ・ゲートホテルを出発点に、隅田川テラスをジョギング、又はウォーキングで回ることのできるおすすめのコースを載せた、ホテルオリジナルの「隅田川見どころMAP」を作成し、ご宿泊、もしくはご来館いただいたお客様にお配りしております。
実際、お客様からも「イラストの手作り感が可愛い」「お散歩に持っていくのにぴったり」などのお声をいただき、大変ご好評いただいております。
今回は、その「隅田川見どころMAP」に掲載されたジョギングコースの1つを、写真を交えながら実際に巡る旅へとお連れします。
隅田川見どころMAPとは
「隅田川見どころMAP」には、4つのコースを載せています。
- 浅草・両国満喫コース(約4.5km)
- 隅田公園ぐるっとコース(約6.7km)
- 初心者お手軽両国コース(約2.2km)
- 初心者お手軽浅草コース(約2.1km)
私たちスタッフの一番のおすすめは、「A.浅草・両国満喫コース(約4.5km)」です。
実は、隅田川沿いを浅草方面に進んでいくと、もう一つの店舗「ザ・ゲートホテル雷門」があります。このコースは、2つのザ・ゲートホテルを繋ぐ往復コースとなっています。
ジョギングだけでなく、お散歩したいという方にもおすすめしたいコースですので、是非この記事を参考にしていただければと思います。
MAPには、コース上のおすすめのカフェや寄り道スポット、スカイツリーフォトビュースポット、マニアックな見どころ解説等も載せています。
実際のMAPをご覧になりたい方は、どちらかのホテルにお越しの際、スタッフまでお気軽にお申しつけください。
START!
今回は、ザ・ゲートホテル両国をスタート地点にご紹介していきます。
まずは、ホテルの2階から外に出て、両国リバーテラスの大階段を降りてみると、川沿いにある道(隅田川テラスと呼びます)が左右に延びています。ここで左に進んでいきます。
両国周辺の隅田川テラスの柵には、相撲の決まり手のイラストのはめこみ絵があります。たくさんの種類があるので、自分のお気に入りの技を探してみるのもおすすめです。
両国橋を渡りましょう
JR総武線の通る鉄道橋を通り過ぎ、しばらく進むと、黒っぽい橋が見えてきましたか?
これが両国橋です。
この橋は、1657年の江戸の大火事「明暦の大火(めいれきのたいか)」を教訓とする防火対策と、江戸郊外の開発が目的で、隅田川に架かる橋としては2番目に古い1659年に造られました(その後、架け替えあり)。江戸時代、隅田川を境に分けられていた、武蔵国(むさしのくに)と下総国(しもうさのくに)の国境をつなぐための橋であることが橋名の由来です。
当時は、橋の両側に火除地として広小路が設けられ、江戸随一の盛り場として賑わい、今や毎年恒例となった隅田川花火大会も、かつては両国橋付近で行われていました。
一見、暗い色で地味な橋ではありますが、とても歴史深い橋です。ちなみに、橋のたもとには、花火玉をイメージした球体があるほか、橋の途中には相撲の土俵を模した丸いスペースもあります。ここからの眺めも絶景となっています。
【両国橋からリバーテラスへ戻るまでの道のり】
両国橋を左側に渡ると、隅田川テラスが一旦途切れます。少し分かりづらいため、こちらの動画をご覧ください。
途中で渡る小さな緑色の橋「柳橋(やなぎばし)」は、神田川にかかる最下流の橋で、隅田川と逆側を見てみると、狭い水路に屋形船が多く停まっています。かつて、江戸随一の歓楽街(吉原遊郭など)だった両国への渡船場として栄えた面影があり、ここだけレトロな雰囲気が漂うので、是非見てみてください。
川沿いに戻ってきたら、東京スカイツリー®を見ながらジョギング続行です!
両国橋~蔵前橋(くらまえばし)
この辺り一帯の壁は、なまこ壁(江戸時代の武家屋敷でよく見られた壁)風のうろこ瓦の防潮堤になっています。なまこ壁は風雨に強く、防火、保温に優れていることから、火事の多かった江戸時代に盛んに作られるようになりました。ところどころに家紋がいくつか発見できますが、これらは江戸の町づくりに活躍した人たちの中で、組頭を務めた大名の家紋です。
しばらく進むと、ちょうどザ・ゲートホテル両国の真正面に来ることが出来ます。
次に見えてくるのは、3つの黄金のアーチが印象的な、蔵前橋です。
1927年に架けられた蔵前橋は、当時の浅草御蔵(米蔵)を通る大道を「蔵前通り」と呼んだことに由来して名づけられ、欄干には力士のレリーフが施されています。
蔵前橋~厩橋(うまやばし)
この一帯は、特に歩道として整備されています。道の途中には、90年の生涯のほとんどを墨田区で過ごしたという葛飾北斎や、歌川広重の浮世絵がいくつか設置されているので、見つけながら歩いてみてください。
次に見えてくるのは、緑色の厩橋です。
橋名は浅草の米蔵の御厩(馬屋)がこの地に多数あったことに由来しており、橋のたもとの親柱の馬のステンドグラスが印象的です。
厩橋のあたりは、蔵前駅が近くになります。このエリアは、倉庫をリノベーションしたような、おしゃれなカフェが多く見受けられますので、休憩がてら是非立ち寄ってみてください。
MAPで紹介している「Leaves Coffee Apartment」もその1つで、おすすめのコーヒースタンドです。
厩橋~駒形橋(こまがたばし)~吾妻橋(あづまばし)
厩橋を通り過ぎると、いよいよ浅草、右斜め向かいには東京スカイツリー®が近づいて見えてきます。
駒形橋は、浅草側にある駒形堂が橋名の由来です。江戸時代から交通の要所であったにもかかわらず、関東大震災後の復興計画により昭和2年に架けられました。
駒形橋付近は、吾妻橋周辺よりも混雑が少ないため、東京スカイツリー®を撮りたいという方は、このあたりがおすすめです。
吾妻橋からザ・ゲートホテル雷門へ
赤色が印象的な吾妻橋は、浅草へ繋がる大通りに繋がっています。ここが、今回のコースの折り返し地点となります。
橋の上まで階段を上がったら、左の方に出ます。
そのまま、にぎわう雷門通りへ進んでください。浅草寺の大きな提灯を右目にお進みいただき、1Fにスーパーマーケット「オオゼキ」のある建物の横に、ザ・ゲートホテル雷門の入り口があります。
ザ・ゲートホテル両国とはまた違った雰囲気をお楽しみいただけますので、是非お立ち寄りください!
今回のコース内ではないのですが、浅草エリア周辺には、浅草寺やアサヒビール本社がある他、すみだリバーウォークや東京ミズマチなどの最新スポットもあります。また、吾妻橋近くからは、水上バスも出ています。このあたりで少し休憩、食べ歩きなどされるのもおすすめです。
「隅田川見どころMAP」内のおすすめのカフェも、このエリアにありますので、是非チェックしてみてください。
吾妻橋を渡って復路へ
吾妻橋~駒形橋~厩橋
吾妻橋を折り返し、川沿いの道へ戻りましょう。行きとはまた違う道で、隅田川の水を取り入れた細い水路が通っており、水路沿いに木もずらりと植えられているため、自然の中にいるような感覚を味わえます。
親子で水遊びをしている人も見かけます。雨の日は、水たまりができやすいので、ご注意ください。
厩橋~蔵前橋
厩橋あたりまで帰ってくると、また道がコンクリートに戻ります。
また、綺麗に手入れされた花壇をたびたび見かけると思いますが、これらは、「花守さん」と呼ばれる、地元の町会や地域のボランティアグループの方々がお世話をしている花壇です。東京都公園協会では、苗の提供や技術講習などで支援をしています。
蔵前橋あたりの柵には、船や力士のはめこみ絵があります。反対岸にあった、相撲の決まり手のイラストとはまた違った面白さがあります。
蔵前橋からザ・ゲートホテル両国へ
この辺りでは、隅田川ギャラリーと称し、江戸~昭和の文化や、街並みを描いた錦絵を拡大展示しています。
その中で、錦絵の手前に無数の杭がある地帯を見つけられるでしょうか。
これは、「百本杭」」と呼ばれる杭があります。明治時代頃までの隅田川の川岸には、強い水勢を弱め、護岸の役目を果たす多数の杭が打ち込まれていたそうです。
おかえりなさいませ!
今回ご紹介したコースは、いかがでしたでしょうか?
ホテルから距離があるため、なかなか紙の「隅田川見どころMAP」だけでは分かりにくい道順も、写真を交えることで魅力が伝われば幸いです。
もちろん片道コースで、行き着いた先での観光を楽しまれるのもおすすめです。
浅草と両国は、雰囲気は異なりますが、どちらの東京下町の魅力が存分に詰まっていますので、是非満喫してみてはいかがでしょうか。