ザ・ゲートホテル両国のある隅田エリアには、革製品のお店が多いことでも知られています。このエリアは、江戸時代には、原皮の鞣(なめ)し加工がさかんでした。また、明治以降は、なめした皮を製品にする皮革産業も盛んとなりました。そして、現在に至るまで、その伝統と技が、熟練した職人さんによって受け継がれています。そんな両国で、質の高い革小物に出会うことができるお店として、今回は、「東屋」をご紹介いたします。ザ・ゲートホテル両国の、フロントカウンターのデスクマットも、こちらのお店のものを使用させていただいております。
熟練の技にモダンが光る革小物
大正3年(1914年)に創業して以来、100年以上もの歴史を持つ、革小物製品の専門店、「東屋」(あずまや)。多くの人に『本物』を届けるべく、熟練された職人さんたちが一つ一つ丁寧に製作した、細部にまで及ぶこだわりが溢れる革製品。お店のショールームスペースには、財布や小銭入れだけでなく、名刺入れや印鑑ケース、コードをまとめられるケーブルホルダーなど、バリエーション豊かな商品がずらりと並んでいます。現在は6代目の木戸麻貴さんが代表として、歴代の伝統を守りつつ、新しいブランド展開にも力を入れています。
さらに、モノづくりの素晴らしさを伝承していく墨田区の「すみだ3M運動」の「小さな博物館(Museum)」「工房ショップ(Manufacturing Shop)」をどちらも兼ね備えています。
ザ・ゲートホテル両国からは徒歩10分ほどです。是非その、つくり、素材、細部に至るまでこだわりぬいた製品をお手に取ってご覧ください。
電車でお越しの場合は、JR総武線「両国」駅東口から徒歩8分、都営大江戸線「両国」駅A5出口徒歩13分です。
オリジナルブランドの展開
東屋は、made in RYOGOKUという「モノづくりに携わるすべての人が、楽しく、笑顔になってもらいたい」という思いが込められたブランドを、創業100年を記念して立ち上げました。現在は、2つのラインナップがあります。
「まるあ柄」
きらきらした光、雨のしずく、朝靄など、すみだの川面に映り行く美しい表情をイメージし地域への感謝の気持ちを込めてデザインされた「まるあ柄」。その名前のとおり、丸の中に「東屋」の「あ」が時折、配置されています。2016年にすみだモダン(伝統や技術を受け継ぎ、すみだブランドのイメージアップに貢献している商品)に認証されています。
”粋”HOKUSAI
両国を代表する画家である葛飾北斎の絵画を、お財布やカードケースの内側に描き出しているシリーズです。あえて見えにくい内側に、というのが江戸っ子の粋を感じさせます。東屋が培ってきた高度な技術により、名画が寸部互いなく再現されています。
戦前からの建物に「袋物博物館」
また、東屋には、江戸時代から現代に至るまでの小銭入れや札入れ、煙草入れなどの袋物を展示する「袋物博物館」が併設されています。もともとは、袋物の卸業を営んでいた創業家により2004年、創業90年を記念して開設されました。袋物の製造に使用していた手動ミシンなどの製作機械も展示されており、その当時を知る貴重な展示となっています。
実はこの場所は、両国で唯一、第二次世界大戦の被災を免れた場所で、とても貴重な当時の屏風もそのまま飾られています。
また、今まで袋物工業組合から拝借していた江戸時代の貴重な品物を、今後は全て袋物博物館で預かることになったそうで、2021年6月には館内をリニューアルし、展示品を今の倍程に増やす予定だそうです。
ザ・ゲートホテル両国のデスクマット
ホテルの開業に伴い、フロントカウンターに置くオリジナルのデスクマットを作っていただきました。made in RYOGOKUのロゴと、ザ・ゲートホテルのロゴである「門」のマークが刻印してある、シンプルでかっこいいデスクマットです。その上での書きやすさはもちろんのこと、丁寧に鞣された皮だけが持つ、光沢としっとりした手触りは、さすがの職人技です。
ザ・ゲートホテル両国では、このようにすみだのモノづくりとコラボレーションした作品や食材を使っています。さりげないこだわりですが、ホテルにお越しの際は、ぜひ見つけてみてください。
SHOP DATA
東屋
住所 | 130-0026 墨田区両国1-1-7 |
TEL | 03-3631-6353 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 土・日・祝日、GW、年末年始、夏季休業期間 |
*営業時間、休日など、最新の情報は直接、お店にお問い合わせください。