ザ・ゲートホテル by HULIC 【公式】 雷門 | 東京 | 両国 | 京都

京都で古くから愛される地蔵堂で「安産祈願」かわいい御朱印も注目

こんにちは。ザ・ゲートホテル京都高瀬川のスタッフです。
さて、1200年もの歴史を有し「安産を守る寺院」として京都で愛され続ける地蔵堂、「染殿院」をご存知でしょうか?今回は、安産祈願はもちろんのこと、たくさんの魅力にあふれるこの小さな地蔵堂をご紹介いたします!

染殿院とは?

京都で最も古い商店街と言われる新京極通、そして言わずと知れた京都の中心街である四条通りに挟まれた一角にある小さな地蔵堂、染殿院。
ビルとビルの間に囲まれた40坪にも満たない境内へ一歩足を踏み入れれば、京都の繁華街にいることを忘れてしまうような静寂としっとりした空気に包まれ、自然と心が穏やかになる空間です。

境内に美しく並ぶ提灯。朝の10:00から夜21:00まで明かりが点いているそうです。

ザ・ゲートホテル京都高瀬川から染殿院までは徒歩約5分。たくさんの土産物店や美味しいレストランが立ち並ぶ四条通・新京極通のどちらからでもお立ち寄りいただけますので、ご宿泊のお客様には、周辺散策の際にぜひ訪れていただきたいスポットです。

染殿院への入り口は2か所あり、ひとつは新京極通側の入り口です。
四条通りから新京極通へ入り、少し”上がる(北に進む)”と左手に、ビルとビルの間に挟まれた小さな入り口がお目見えします。

染殿院 新京極側の入り口。ビルとビルの間にひっそりと開かれています。

そしてもうひとつの入り口は四条通り沿いにあります。しかし実はこちらも少し変わった場所にあります。
まずは、こちらの写真をご覧ください。

甘栗専門店「林万昌堂」の店頭。甘くて香ばしい栗の香りが漂います。

いかがでしょうか、右奥にかすかに、見覚えのある提灯がご覧いただけないでしょうか?
では、もう少し寄ってみましょう…。

右奥のかすかな提灯の光、ご覧いただけますでしょうか?

そうなんです。なんと、四条通り沿いの甘栗専門店、「林万昌堂」の店舗の奥に染殿院への入り口があるのです!もちろん、林万昌堂のスタッフの方へお声がけいただければ通り抜けできますので、ご安心くださいね。

染殿院の歴史

今日までここ京都の地で愛され続ける地蔵堂「染殿院」の歴史は、現在から1200年以上も前、808年に弘法大師・空海により創建されたことに始まります。
さて、そんな地蔵堂がどうして、「安産を守る寺院」と呼ばれるようになったのでしょうか?

その理由は、創建から約50年後、850年頃の”とある伝承”に基づいています。

文徳天皇の后である藤原明子(染殿皇后)は、天皇の寵愛を受けながらもなかなか子宝に恵まれずにおりました。そんなあるとき、「四条の寺院にご利益のある地蔵菩薩が安置されている」という噂を聞きつけ、17日間願掛けをおこないました。
すると、最終日に懐妊の兆候があり、その後、男の子を出産、のちの清和天皇となります。
このことから、寺院を「染殿院」、地蔵菩薩を「染殿地蔵」と広く名が知れ渡るようになり、安産を守る寺院としていまも京都の人々を見守り続けています。

たくさんの願いがこめられた絵馬が並ぶ境内。

実は、撮影に伺った日にも、安産の祈願に訪れた方、そして「無事に生まれました」とお礼参りにいらしている方がそれぞれいらっしゃいました。染殿院があたたかく見つめてきた歴史はこのような積み重ねでつくられてきたのだと思うと、とても感慨深いですね。

染殿院の秘密

安産を守る寺院として有名な染殿院。しかし、この小さな地蔵堂には安産祈願以外にもたくさんの魅力があります。そんな染殿院の”秘密”をご紹介いたします!

染殿院の秘密 その1 御本尊の地蔵菩薩は「秘仏」

先述の通り、弘法大師・空海によって開かれた染殿院。御本尊である地蔵菩薩は高さ約二メートルにも及ぶ木像裸像と言われています。しかし、この地蔵菩薩は50年に一度しか開帳されない「秘仏」のため、寺院にお勤めの方でさえも見たことがない方がたくさんいらっしゃるほど。

次の開帳時期はまだ決まっていないそうですが、前回の開帳から50年以上は経過しているそうなので、近い将来にお会いできる機会が訪れるかもしれません。

写真奥の重厚な扉の奥に御本尊が安置されています。

そして、この地蔵菩薩には数々の「伝説」が残っております。そのエピソードのひとつが染殿院のホームページに掲載されています。

一つは、松尾にある苔寺「西芳寺」を創建された夢窓国師にまつわる話。国師が庭を作ろうとしていましたが、石を動かすことができません。そこへ突然見知らぬ僧侶が現れ、手伝ってくれました。国師はうれしくて自分の袈裟を贈ります。幾日か経ち、国師が四条の染殿院に参られたら、僧侶に贈ったはずの袈裟を地蔵菩薩が羽織っていたとのことです。

染殿院ホームページ より

御本尊の地蔵菩薩は空海作と伝えられており、いまでも地域の方々からは「そめどのさん」と呼ばれ、親しまれております。
また、ひとたび新京極側の入り口から境内へ足を踏み入れると、御本尊である地蔵菩薩のほかにも、たくさんのお地蔵様がお出迎えをしてくださり、とてもあたたかい気持ちになります。

入り口をくぐるとお出迎えしてくださる可愛らしいお地蔵様。

染殿院の秘密 その2 「びんずるさん」と「妙見さん」

染殿院には、御本尊の地蔵菩薩のほかにもたくさんのお地蔵様が出迎えてくださいますが、お地蔵様以外にも「びんずるさん」と「妙見さん」もお出迎えをしてくださいます。

まず、「びんずるさん」について。
びんずる(賓頭盧)とは、お釈迦様のお弟子である「十六羅漢 (じゅうろくらかん)」の筆頭と言われ、病を治す力がとても強い方だったと伝承されています。
今日では「撫仏(なでぼとけ)」としても親しまれ、自身の患部にあたる箇所を撫でると、その部位の病気が治ると言われています。
染殿院に安置されている「びんずるさん」も例に漏れず、たくさんの方々に愛され、撫でられています。

染殿院の「びんずるさん」。右手はたくさん撫でられたことによって壊れてしまったそうです。
自分の右手と引き換えに、参拝された方の右手を治して差し上げたのかもしれません…!

次に、「妙見(みょうけん)さん」。
妙見さんとは、仏教の「妙見菩薩」と神道の「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」が習合したもの。明治期以前によく見られた神仏習合のなごりで、いまでも「妙見さん」として親しまれています。
「妙見」とは「優れた視力」という意味で、妙見菩薩とは善悪や真理をよく見通すことのできる方、ということだそうです。
染殿院内には「妙見宮」の看板も残されており、仏教、神道の長い融合の歴史を感じることができます。

染殿院内に残されている「妙見宮」の看板。
この奥に「妙見さん」が安置されているそうです。

染殿院でいただける御朱印

さて、こんなにたくさんの魅力が詰まった染殿院では、参拝後にとても可愛らしい御朱印をいただくことができます!

染殿院の御朱印(300円)

犬はお産が軽いと言われており、古くから「安産の象徴」とされているそうです。
まさに、「安産を守る寺院」にピッタリの御朱印ですね。また、左上のQRコードを読み取ると、特別な動画がご覧いただけます!
ぜひ染殿院の御朱印をいただき、ご覧になってみてください。
※ここでご紹介する画像ではQRコード部分をぼかしております。

また染殿院では、かつて四条京極に存在し、現在は京都市北区に所在する「金蓮寺」の御朱印をいただくこともできるそうです。

ザ・ゲートホテル京都高瀬川とのつながり

ザ・ゲートホテル京都高瀬川では、妊婦のお客様がご宿泊をされた際、元気なお子様のご誕生と「ぜひお子様とまた泊まりに来てくださいね」という気持ちを込めて、染殿院の安産御守をお渡しさせていただいております。
ほかにも、カフェインレスのコーヒーや紅茶などもご用意しており、妊娠されているお客様が快適にお過ごしいただけるようにお手伝いをさせていただきますので、ぜひ安心してご来館ください!

妊娠中のお客様へお渡しをしている安産御守。どちらの色になるかはお楽しみです。
快適なご滞在となるよう、わたしたちがお手伝いをさせていただきます!

そして、ザ・ゲートホテル京都高瀬川へご滞在中にはぜひ染殿院へ足を運んでいただき、優しいお地蔵様に手を合わせてみてはいかがでしょうか?きっと心安らぐ穏やか時間をお過ごしいただけることと思います。

染殿院 新京極側の入り口に安置されている小さなお地蔵様。

Visiting Information

  • 店名 染殿院
  • 住所 604-8042 京都市中京区新京極通四条上る中之町562
  • TEL 075-221-3648
  • URL https://www.somedonoin.com/
  • 営業時間 10:00~18:00
  • 定休日 火曜日、水曜日

*営業時間、休日など、最新の情報は直接、寺院にお問い合わせください。

You may also like

Explore the area

BACK

Hotels
Arrival
Departure
Guests

Book Now

Hotels
Arrival
Departure
Guests
モバイルバージョンを終了